この日、計画していたのはカフェまででしたが、時間があるしまだ歩けそうなので、さらに足を延ばしました。
まずは、舞子駅に戻る途中にある、「旧木下家住宅」へ。

昭和16年に建てられた、数奇屋造近代和風住宅で、創建当時の屋敷構えを残す貴重な建物として、国の登録有形文化財になっています。
門を入っても入館料(100円)を払う受付が無く、無断侵入しているようでちょっと居心地が悪い・・・。

でも緩やかに上がっていくその長いアプローチの時間の効果なのか、素朴な感じの玄関に着くころには、知り合いの家を訪ねるような気分になっていました。

玄関に上がると、すぐ左が応接室です。

そこから続く広縁。

広縁の向うに見えるのは、書院。

中室と二間続きの座敷。

中庭と向うに茶室。

茶室の奥にある土蔵。

浴室。

エレベーターで2階に上がると展望スペースになっていて、屋根と景色を見ることができます。

家の見取り図がこちら。

玄関にある模型。

西室には、修理前の様子が分かる写真がありました。

帰宅後に詳しくパンフレットを読むと、随所に様々な工夫があるそうで、それに気づかず撮ってきた写真の中から、まずは装飾ガラス。

軒先の欄干飾り。

水回りの窓にある、なぐり加工の面格子。

茶室。

中庭の降り蹲踞。
(「つくばい」と読み、茶室に入る前に手を清める場所のようです。)

書院。

園路と前庭を繋ぐ伽藍石。
(「がらんいし」と読み、社寺の柱の基礎に使われた石だそうです。)

ここから前庭に入れます。



こんな大きな家には縁が無いのに、どこか懐かしい気持ちになるのは、時代を感じるからでしょうね。

さっと見ただけで出てきましたが、ゆっくりと味わいたい素敵なお家でした。
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